【LP】Hareton Salvanini - S.P 73

混沌の1970年代が産んだアルトゥール・ヴェロカイ1stと並ぶ奇跡。鬼才・作編曲家アレトン・サルヴァニーニが残した1973年の歴史的名作が待望のリイシュー。

近年になって更にその評価とオリジナル市場価値を上げているレア・アイテムで、奇しくもアルトゥール・ヴェロカイ名盤1stが発表された翌年に同レーベルCONTINENTALからリリースされたという、偶然とは思えない関係性の二作品。その内容もまさにヴェロカイ的で、架空のサウンドトラックを思わせる重厚で流麗なインストゥルメンタルを中心に、現代音楽、サントラ、サイケ、プログレ、ジャズファンクといった変幻自在のアンサンブルで聴かせる捨て曲なしの全11曲。ミナス新世代アーティスト等によるラージ・アンサンブル諸作品や現行ブラジリアン・ジャズ、MPBシーンにも多大な影響を与え続ける真のマスターピースと呼ぶべき名作。(新宿ラテンブラジル館)

<以下、2014年DU BOOKS刊 ブラジル・インストゥルメンタル・ミュージック・ディスクガイドより>
作曲家/アレンジャーとして映画音楽の世界でも活躍した異才Hareton Salvaniniの名義よる唯一の作品。ヴォーカル/インストの双方を収録し、中でもジャズ・ファンク・キラー「Primitivo」、そしてアシッド・サイケ調のグルーヴィ・チューン「Salamandras」のインスト2曲が特筆。一方でヴォーカル・トラックはクール&ロマンティシズムに傾倒し、対比も実に面白い。夜のサンパウロを思わせるディープな世界観を表したスケールの大きなサウンド・メークで、全編でストーリー性を感じさせる。完成度の高い叙景的コンセプチュアル・アルバム。

-Track List-
A1.Eu Hoje Acordei Com A Luz Do Sol
A2.Salamandras
A3.Preludio Em Si Bemol Menor
A4.Viver
A5.Só
A6.Sem Nome
B1.Primitivo
B2.Irracional
B3.Papa-Mama
B4.Imagem
B5.Yélris

Label:MR.BONGO(MRBLP137)