【LP】Aselefech Ashine & Getenesh Kebret - Beauties
【LP】Aselefech Ashine & Getenesh Kebret - Beauties
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奇跡のハーモニーと不滅のグルーヴを実現したエチオピア黄金時代の失われた名作が 名門ミシシッピより世界初の完全復刻。
「Amlak Abet Abet」「Meche Neow」などはあの一世を風靡した仏のエチオピークシリーズなどに収録されたことがありますが、その他の曲はおそらく初の復刻。ムラトゥ・アスタトゥケ のバンドにエマホイ・ツェゲ・マリアム・ゴブルーがピアノで客演し、ロックステディなスパイスをまぶしたような超絶ユニークな内容に卒倒しそうになります。
1270年から1974年まで存続したエチオピア帝国末期の賑やかなコスモポリタンな雰囲気の都市アジス・アベバで出会ったAselefech AshineとGetenesh Kebretという二人の若 い女性は、1976年にこのたった1枚のレコードをリリースし、その後、姿を消しました。Kaifa Records から発売されたこのアルバムは、当時のエチオピアで最もヘビーでファンキーだとい う噂が瞬く間に広まり、数日で完売したとのこと。
このアルバムは、60年代から70年代にかけてのエチオピアの爆発的な20年間、黄金時代を凝縮した象徴的かつ最高の作品といえるかもしれません。エチオ・ジャズのファンなら、 「Amlak Abet Abet」「Meche Neow」といった曲で、マイナー調のピアノが暗転し、ムラトゥ・アスタトゥケが演奏しているのイメージすることができるでしょう。ポリリズムなパーカッションと うねるベースラインは、Tlahoun GesesseやMahmoud Ahmedといった偉大なミュージシャンのバックも務めたアーミーバンドの特徴です。アレンジャーのTeshome Sisayは素晴ら しいフルート奏者で、「Ayinouma」などでは繊細かつ大胆な演奏を聴かせてくれますます。
しかし、特筆すべきは二人のボーカルでしょうか。AselefechとGeteneshが出会ったのは、エチオピアの歴史の中で最も古く、最も重要な劇場の1つであるHager Fikir Theatreで した。そこには何世紀にもわたるエチオピア文化と、モダンな都市エリートたちの音楽が融合している空間があったとのことです。伝統音楽の訓練を受けた二人は、極めて緊密なハーモ ニーを奏で、絡み合いながら、そのフレージングは限りない創造性を発揮しています。
このレコードが発売される頃には、デルク政権(軍事政権)が音楽・芸術に対する厳しい取り締まりを行っていました。退位したエチオピア帝国最後の皇帝、ハイレ・セラシエ側として狙わ れてしまった多くの音楽家・芸術家たちは、ひっそりと身を潜めて生きていくことになってしまったのです。そして、ついにはAselefech AshineとGetenesh Kebretの二人も2枚目のレ コードをリリースすることができませんでした。
エチオピアの抑圧が表現されているという今作は、上述したように失われた名作として長きに渡り謎が多く、隠されたものでしたが、今回はミシシッピがアーティストからライセンスを正規に 取得、歴史的発掘といえる再発まで漕ぎつけたものです。
オリジナルを忠実に再現したアートワークと歌詞。英語翻訳、写真、Aselefech Ashineのインタビューを掲載。
-Track LIst-
A1. Ene Yalant Feker
A2. Meche Neow
A3. Kenawtte
A4. Amlak Abet Abet
A5. Amerewal Shegennu
B1. Lametew
B2. Wegenne
B3. Tenafakiwou Tersseh
B4. Ayinouma
B5. Jegenaw Belaye
Label: MISSISSIPPI RECORDS(MLP202)